ズムズムさんの『subtonez』
武蔵小山のはずれにある古道具や『subtonez』→※。
広くはない店内に並べられた古い道具、椅子、皿、書棚、本、花瓶。
愛嬌のある木彫りの人形、ランプシェード、古いフォトフレーム。
壁に掛けられた古い鉄の脚、時計、文字盤。
店主の手によって再び甦えらせてもらうのを待っている、時を止めたままの時計もある。
雑然のなかの絶妙な統一感。
これは店主の感性だ。
僕は、尊敬の念を込めて、彼をズムズムさんと呼んでいる。
僕はズムズムさんの感性が好きだ。
部屋を見渡すと、”ズムズム印”のものがいつの間にか増えていることに気づく。
実はこれまでに”雰囲気買い”してしまったものもいくつかあるが、
それらはよそではおそらく買わないもので、だからズムズムさんのせいだと思っている。
それも僕にとっては楽しい買い物だ。
ここの、この人から買いたいと思う店はいくつあるだろうか。
ズムズムさんの『subtonez』は、そんな店のひとつだ。